研究中 / 第1回レポート

AIを使って競艇を予想したら、勝てるのだろうか。

「AIなら何でも当ててくれる」とは思っていません。でも、過去のデータを十分に集め、選手やモーター、水面の条件まで調べれば、普通の予想では見えない規則性があるかもしれない。

最初に結論から。

1万円は入金しました。でも、まだ1円も賭けていません。そして、AIで勝てるという証拠も、まだありません。

研究を始めた理由

競馬、競輪、競艇。データを活用して予想するなら、どの公営競技に可能性があるのか。いろいろ考えた結果、まずは競艇(ボートレース)を研究対象に選びました。

ただし、競艇がほかの公営競技より「勝ちやすい」と証明されたわけではありません。研究を始めるために選んだ対象であって、それ自体が今後の検証課題です。

今回やりたいのは、単純な1号艇の勝率集計ではありません。どの選手が、どの場の、どんな条件で強いのかを詳しく調べ、未経験のレースでも予測できるか確かめることです。

初期資金は1万円。隠さず記録する

実際にボートレースの投票用アカウントを作り、研究資金として10,000円を入金しました。金額は最初から公開します。

DEPOSIT / 入金額¥10,000研究用に入金済み
BET / 購入額¥0まだ投票していない
BALANCE / 入金分¥10,000予測検証前につき温存

この研究は、勝った日の結果だけを紹介するものにはしません。実際に投票を始めたら、購入した予想、投票額、払戻額、損益、累計回収率を記録します。

AIが投票口座を操作するわけではなく、最終的な購入判断は人間が行います。予測精度を確かめるまでは、この1万円を使わない方針です。

選手・モーター・場所・天気を紐解く

研究で重視するのは、次の4つの軸です。

軸調べたいこと
選手登録番号、級別、全国・当地の成績、最近の状態
モーター番号、2連対率、場と使用期間の組み合わせ
競艇場場による水面・コースの傾向
天気・水面風向、風速、波とレース結果の関係

これらの条件は、それぞれ独立ではありません。例えば同じ選手でも、場所や風が変わると成績はどうなるか。そうした条件の組み合わせを調べていきます。

分析上の注意:レース終了後に記録された風や波を、投票前に分かっていたものとしてAIへ渡すと不正確な検証になります。事前に入手可能な情報と、結果を見て初めて分かる情報を分けて扱います。

約30年前の公式データを読めるか

BOAT RACE公式サイトが案内する過去の番組表・競走成績を使い、年代を離した4日間のサンプルを調査しました。

  • 1997年5月1日
  • 2005年5月1日
  • 2015年5月1日
  • 2025年5月1日

ここで誤解してほしくないのは、約30年分を全部取得したわけではないということ。今回は年代別の記録を正しく読み取って、同じ形式へ変換できるかを確認する段階です。

古いファイルを読むと、モーターの数値とボート番号が区切りなく続いているなど、年代や開催場による書式差がありました。読み取り方法を修正し、確認用データベースに統合しました。

671レースを検証して分かったこと

RACES / 照合レース6714日分の公式データ
ENTRIES / 出走数4,026各艇の出走と結果を照合
RACERS / 登録番号1,827異なる選手の人数
検証項目実測値
照合できたレース671レース
出走と結果を紐づけた艇4,026艇分
異なる選手の登録番号1,827人
対象競艇場24場
1着が確認できたレース670レース
1997年と2025年の両方に登場する登録番号26人

初めは欠けていると思った数値がありましたが、原因は一部の列がつながって記載されていることでした。修正後は、今回の671レースについて6艇分の出走情報と結果を対応付けられました。

さらに、1997年と2025年のサンプル日には、同じ登録番号の選手が26人いました。約28年を隔てた記録を同一選手として追跡できることが分かりました。

一方、1997年より前にデビューした選手については、それ以前のレース記録が足りません。全選手のデビューから引退までを追うという目標は、まだ達成していません。

「当たる」と「儲かる」は分けて検証する

研究は2段階に分けます。

第1段階:予想の的中確率

過去の結果を覚えさせただけでは意味がありません。学習していないその後のレースを予想させ、的中状況を確認します。特定の条件に絞る方法も、結果を見て後付けで選んでいないか検証します。

第2段階:実際にお金が増えるか

的中率が高くても、配当が低ければ損失になる可能性があります。そこで購入時点のオッズと予想確率を照合し、初めて購入額や回収率の研究へ進みます。

なお、公式成績に残る当たり券の払戻額だけでは、買わなかった組み合わせの当時のオッズまで分かるわけではありません。この情報も今後の課題です。

現在の結論:勝てる証拠はまだない

今回確認できたのは「古い公式データを年代をまたいで整理できること」まで。

AIの的中率が高いとも、1万円を増やせるとも、まだ言えません。

研究を始めたばかりなのに「AIで必勝」などと書いてしまったら、検証にはなりません。結果が良くても悪くても数字を残す。それを研究所のルールにします。

次回は、膨大なデータをどう扱うか

今後はまず、公式データを長期にわたって適切に入手する方法と利用条件を確認します。そのうえで選手の履歴、モーターの交換時期、当日の事前情報を時系列で整理します。

十分なレース数がそろったら、過去の未知レースを使って、どの条件ならどの程度の確率で予想が当たったかを公開したいと思います。うまくいかない結果も含めて、次のレポートで報告します。

研究資金の1万円は、まだ口座の中です。

出典・注意事項

RESEARCH 003 / CONTINUING

研究は、ここから始まります。

次回は長期データの入手・整理と、実際に未知のレースを予測するための準備を続けます。

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